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なかなか時間がとれない

試験等を控えている方々時間を大事に効率よく効果的に使えていますか?

自分で有効に使える時間は夜中、朝方であるがなかなかこれも自分の都合どおりいかない。
自分の予定通りにいかない。
いざ勉強しようとするといろいろな外力がある。これはしょうがないと思いつつ「あせり、苛立ち、腹立たしさ」があるが、これをポジティブに変換し、時間を見つけて頑張ろう。
あと1ヶ月である。
あきらめずに頑張るしかない。



安全安心の社会つくるためには、ハード的に整備することとソフトで対応するものがある。
ソフト面において、豪雨や台風による土砂崩れや地震時に自力で避難できない高齢者等を支援するために「要援護者台帳」づくりを各市町村で進めているがなかなか進まないようである。
これは、国が2005年に「避難支援ガイドライン」に基づいて作成するように要請したものである。

作成にあたっては、個人情報が問題視されるなかでこの台帳作成をてこずらせる要因となり、なかなか進まないのであろう。
また、この台帳は避難を手伝う支援者を記載する必要もある。
基本的に考えて、支援者は家族や親族が中心となるが、その方が遠方になると現実問題となるとなかなか難しい。
やはり近くの近隣住民や友人・知人になる。この人たちの責任がどこまで及ぶのかこれもまた問題となる。また、避難時の事故に遭遇したり、けがをさせた場合の補償、個人における負担も大きい。昔は近所では自助・地域(近隣)の共助を基本と考えれば当たり前のことがやりにくくなっている気がする。

今年は、台風が多い等の情報もあるが、大きな災害が無いことを祈りつつ、地域での防災活動も積極的に行い、避難訓練や連携のシュミレーションを行うことは大事である。


災害時要援護者の避難支援ガイドライン(平成18年3月 災害時要援護者の避難対策に関する検討会)
による問題点としては、以下のことが挙げられている。

①防災関係部局と福祉関係部局等の連携が不十分であるなど、要援護者や避難支援者へ
  の避難勧告等の伝達体制が十分に整備されていないこと
②個人情報への意識の高まりに伴い要援護者情報の共有・活用が進んでおらず、発災時
  の活用が困難なこと
③要援護者の避難支援者が定められていないなど、避難行動支援計画・体制が具体化し
  ていないこと

 これらの三つが大きな問題点として挙げられる。
また、要援護者の避難対策を進めていくためには、①から③の問題点への取組に加えて、④避難所での支援、⑤関係機関等の間の連携が重要となる。
と挙げられている。

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道路の段差(維持管理)

先日のケンプラッツに道路の段差により小型バイクで走行中の男性が街路灯に衝突した事故による賠償命令の記事であった。

このような段差は、道路の日常点検等により維持管理できるが、すべてを細かく管理することは難しいことである。特に地方においては、それらのインフラを管理する人材と維持管理の投資が難しい現状にある。また、老朽化によるインフラの整備が今後の問題として危惧できるが、例えば道路橋においては、20年後には建設後50年を経過する数が半分になり、今後多くの構造物が更新期を迎えるこになる。

今後、ますます増加すると予想されるこの現状を安全・安心なインフラにするためには、点検技術の向上と既存ストックの管理が重要である。

点検技術に関しては、投資人材を最小限にでき点検の効率化を図るとともに、見逃しを無くする監視システムとしてITCを活用するシステムが必要ある。既存ストックの管理に対しては、効果的でかつ効率的な維持管理システムが大事であり、この対策としてアセットマネジメントの導入が有効的である。

今回の事故においては、道路管理者に瑕疵があったとして国に対して約6800万の損害賠償の支払が発生した。
このような多額の金額を予防保全として投資できれば、事故に遭われることも裁判により支払いの発生も無かっただろう。これまでの事後保全を脱却することで今後、継続的に安全安心な社会資本整備が行われることが大切である。


公の営造物の設置管理に対しては、国家賠償法があり以下のような責任がある。

国家賠償法

第二条 
 1.道路、河川その他の公の営造物の設置又は管理に瑕疵があつたために他人に
  損害を生じたときは、国又は公共団体は、これを賠償する責に任ずる。
 2.前項の場合において、他に損害の原因について責に任ずべき者がある
  ときは、国又は公共団体は、これに対して求償権を有する。

さて、「技術士の試験まで」のこり40日となります。

先日から本格的な雨になりました。
梅雨入り宣言があってからはほとんど降雨がなく空梅雨でした。
しかし、最近の短時間降雨の量が半端ではない。強い雨でいかにも「ゲリラ豪雨」と言える。
これまで、田への水の供給が無かっただけに恵みの雨となっているが、これからの時期災害が怖い。
災害に強い、安全安心ないなかづくりも大切な課題である。

さて、のこり40日となりました。
これからは問題の予想をあまり広げ過ぎないように内容の関連付けにこころがけて行こうと思っています。

 


 

  今年の専門におけるになるテーマ、キーワードとしては、何があるだろうか?

①環境負荷低減するセメント、骨材、低減機能を有するコンクリート

②高性能コンクリート

③性能設計および耐震設計

④塩害およびアルカリ骨材反応における対策、劣化に関連する問

⑤複合、合成構造

⑥設計、施工、維持管理

まだ沢山ありますが、これらに関連する内容が基本にならないでしょうか?

昨年の過去問より出題形式が若干変わりました。
参考までに昨年および一昨年の出題形式を記します。

 


過去問 平成19年or平成20年より

 

・ 鉄筋コンクリート構造物のアルカリ骨材反応について、その発生メカニズム、変状例、防止対策仁ついて概説せよ。また、アルカリ骨材反応による新設構造物の被害防止対策における課題とその解決策について述べると共に、その他の要因との複合劣化防止に対するあなたの意見を述べよ。【H19-Ⅰ-11】

・ コンクリート用混和材料について、以下の問いに答えよ。
(1) 環境負荷の低減に寄与する混和材料を3つ挙げ、それぞれについて特性及び環境負荷低減に対する効果を概説せよ。
(2) それらの中で今後さらに利用の拡大が期待されるものを1つ選び、利用拡大のための課題を示し、今後どのようなことに取り組むべきか、あなたの考えを述べよ。 【H20-Ⅰ-9】

 


この⑥については、昨年からの出題形式であるとすべての変化球になる問題になり得ると思います。

 

これからは、いろいろな視点で関連付けた勉強を心がけていきたい。

平成の大合併ピリオド?

国主導で進められてきた「平成の大合併」が本年度までで終結される見通しとなった。

 政府の地方制度調査会が、財政支援や都道府県の強い関与で合併を誘導する今の手法には限界があるとし、現行の合併特例法の延長を見送り「一区切りするのが適当」との答申を麻生首相に提出したことによる。

 平成11年度にスタートした「大合併」で、それまで3232あった市町村の数は来年3月には1760へとほぼ半減の再編になる予定である。

 人口減少と少子高齢化は地方ほど深刻である。財政も悪化の一途で、国も地方を支える余力を失いつつある。地方行政を安定して維持するには、基礎自治体である市町村の行財政基盤を強化し、効果的に効率化するほかない。



硬化後のひび割れ

 栃木県那須町は、住民が自ら施工する生活道路の補修工事などに材料費を支給する「ふるさと道普請事業」を7月1日から始める。自ら施工することで、道路に愛着を持ってもらうのがねらい。経費の節約にもつながる。材料費は小規模な道路の維持・補修のために、同町が組んでいる300万円の年間予算の中から支出。2009年度は2、3件の補修工事などに支給する見込みだ。 (ケンプラッツより引用)

このような事業が今後増加することで、安全安心なインフラを継続的に使えるだろう。しかし、何事もキーマンとなる人間が必要である。地方を守るにも牽引する人材あってこそこのような事業も成り立つ。
今後、魅力あるまちづくりのためにも私たちひとりひとりが考え、実行しなければならない。

これからの地方は、人口減少による税収減のために、暮らしを支える公共施設、インフラ等の利用が不便になり、魅力の薄れ等がにより更に人口減少という悪循環が懸念される。

そのため、これからのインフラ整備は、行政だけでなく住民参加による地域住民、企業、NPO等などと連携し協働することでみんなの意識が向上し、地域の活性化につながる。そこで、生活者の視点に立った暮らしやすい地域を形成するために「新たな公」による地域づくりが必要である。
また、自分たちで補修した道路は自分たちの資産という意識も高まり、今後の維持管理においても重要な役割を果たすと考える。



硬化後のひび割れ

硬化後に発生する主要なひび割れの原因として、コンクリートの力学的欠点があるからである。

その欠点とは、コンクリートは、その圧縮強度と比べれば引張強度がきわめて小さく、伸び能力についても鋼材等に比べれば非常に劣ることはよく知られている伸び能力が小さい。(約1~2×10-4

次に、コンクリートの引張強度は圧縮強度の約1/10程度しかない。

また、乾燥収縮、温度伸縮などの体積変化が大きいことなどが挙げられる。

これらを原因とする硬化後のひび割れの原因と対策について下表に示す。


表 硬化後のひび割れの原因と対策

大分類

①乾燥収縮

②化学作用

③温度

④構造的破壊

小分類

-

コンクリート

内的

外的

-

主な原因

水分の損失表層にひび割れを生ずるような内部の膨張温度降下と拘束気候の変化霜と氷の作用荷重による過度の引張応力

対策

単位水量の少ない緻密な配合、十分な養生が重要である。アルカリ分の低いセメント、非反応性の骨材を使用する。緻密なコンクリートによる十分なかぶりを確保する。水和熱の低いセメントと温度上昇の制御、熱膨張の正常な骨材を使用する。適当な間隔で伸縮目地を設置する。空気連行と健全なコンクリートを使用する。適切な荷重による構造物の正しい設計を行う。

硬化前のひび割れ

コンクリートに発生するひび割れは、多種多様である。コンクリートの材料的性質に関係するもの、施工に関係するものがある。また、使用条件や環境に関するもの、構造上・外的な荷重などのよるひび割れがある。しかしこれらの原因は複雑で、一つの原因により発生するものはまれであり、いくつかの原因が重複し発生することが多い。そのため、総合的に判断し対策を行う必要がある。

今回は硬化前に起こるひび割れについて紹介する。

硬化前のひび割れ
 凝結硬化過程の比較的早い段階で生ずるひび割れを「硬化前のひび割れ」または「初期ひび割れ」という。
主な原因により分類すると、3つに大別できる。
 ①構造物の移動によるひび割れ
 ②沈みひび割れ
 ③初期乾燥ひび割れ

大分類

①構造物の移動

②沈み

 ③収縮

小分類

基礎の影響型枠の影響鉄筋または型枠の障害物自己収縮乾燥収縮
(
初期乾燥ひび割れ)

主な原因

基礎の沈下型枠の移動、変形硬化中のコンクリートの沈降化学反応
焼結過程中の急速な乾燥

対策

基礎の抑制、沈下防止を行う。剛性の高い堅固な型枠を設置する。単位水量の少ない密実な配合、低い打設高で十分な締固め対策は不明
再こてならしにより、ひび割れを除去できる。
適切な保護、十分な養生を行う。

 

コンクリートのひび割れ(その2)

ひびわれに対する解決策を簡単に記述したいと思います。

1) 水和熱対策
 建設時の早期劣化対策として、以下の項目を挙げることができる。
①材料及び配合の適切な選定、コンクリート製造時の温度調節、打ち込み時間間隔、型枠の材料や構造、養生方法など、製造及び施工全般にわたる深い配慮が必要である。
②ひび割れ誘発目地、膨張コンクリートの使用、ひび割れ制御鉄筋等を使用する。
③パイプに冷水、空気を通してコンクリートを冷却するパイプクーリング、骨材および練混ぜ水のプレクーリング等も有効である。

2) 乾燥対策
①コンクリート表面からの水分蒸発速度が0.1~1.5kg/㎡・hrより大きくならないように適切に養生する。
②気温の高い時や風の強い時には、打設後、できるだけ早い時期に通気性のないフィルムでコンクリートの露出面を覆うこと。

3) 打継ぎ処理対策 
 コールドジョイントの発生を防止するためには、継目を連続して打設することが重要であり、2層以上に分けてコンクリートを打込む場合、下層のコンクリートが固まりはじめる前に上層のコンクリートを打込む必要がある。
また、打込み時の温度が高いほど、凝結時間が短くコールドジョイントが発生しやすい。

運搬・輸送時間に関して「表-1」のような規定が設けられている。

表-1輸送・搬入時間の限度

区分JIS A 5308土木学会RC示方書
限定練混ぜから荷降ろしまで

練混ぜから打込みまで

限度1.5時間

外気温が25℃を超える時・・・・・1.5時間

外気温が26℃を超える時・・・・・2.0時間

温暖化防止に不十分?

6月10日
麻生太郎首相が10日夕、ご存じのとおり首相官邸で行った記者会見のがありました。
【温室効果ガスの中期削減目標】

地球温暖化の防止に向けて新たな枠組みのなかで、3つの基本原則を示された。

・第1の原則は、主要排出国、いわゆる大量に排出している国々の『全員参加』。そして、日本のリーダーシップ

・第2の原則は、環境と経済の両立

・3番目、最後の原則は、長期目標の実現



温暖化防止に不十分=政府の中期目標を批判-環境NGO
 政府が2020年の温室効果ガス削減の中期目標を05年比15%減(1990年比8%減)と決めたことに対し、環境問題に取り組む非政府組織(NGO)からは「地球温暖化防止に不十分」との批判の声が上がっている。
 世界の科学者らで構成する国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は07年の報告書に、産業革命からの気温上昇を2度に抑えるため、「先進国全体で90年比25~40%削減」とのシナリオを盛り込んでいる。気候ネットワークの浅岡美恵氏は、日本の目標値が「90年比25~40%減」から懸け離れているとして、「日本の中期目標は科学の要請に応じておらず、残念だ」としている。
 世界自然保護基金(WWF)ジャパンの山岸尚之氏は「地球温暖化対策の国際枠組み(ポスト京都議定書)に中国やインドなどを巻き込むために必要な高い目標を掲げる責任を果たしていない」との考えを示した。

時事ドットコムより


地球温暖化に関する問題は、大幅な削減は企業の活動を縮小させ雇用不安を招くという観点から慎重な対応になっているが、「環境保全、エネルギー安全保障、グローバルな経済成長の適切なバランス」が必要である。打開策としては、これまでの石化原料依存型から環境に配慮した太陽光発電、バイオ燃料等に転換することと生産、開発技術の向上が重要である。また、土木の分野ができることは深刻化する交通渋滞などを解消が挙げられる。

この交通渋滞を緩和する仕組みとして、交通需要を管理し、ユーザーに正しい情報を提供するITSが大切だと考えている。
このITSは、情報を収集・管理する複数のシステムを統合することや、情報を一元管理するデータベースの構築・運用などが必要である。また、この情報をリアルタイムにやり取りする通信システムを構築することで実現できる。

コンクリートのひび割れ

最近仕事も忙しくなり始めました。
これが業績、利益に直結すればいいのですが、サービス的なもので期日も決めらているため緊急性を要するものばかりです。

しかし、これらに対応できてこそ技術者であると考えています。
クライアントの相談に対して、問題点を選出しその内容を適格に解決し対応することで、自分の知見を体系化させることができる。その結果、その問題に対して定量的にまた、定性的に即答出来るようになると思います。
何が問題かを的確にとらえ、解決することが重要です。

これからの仕事は待っていても何もはじまりません。
まず、歩き始めること、アクションを起こすで自分への刺激と進むべき方向が見え始めるのではないでしょうか?

今日は、コンクリートに起こるひびわれについて記述したいと思います。
また、このような重大なこともあるといった事例、意見ありましたらどしどしコメントかメールでも頂けたらありがたいです。



1.はじめに 
 コンクリート構造物のひびわれの要因を3例挙げる。

2.各劣化機構のメカニズム
(1) セメントの水和熱に起因するひび割れ
 セメントの水和熱に伴うコンクリートの温度上昇または温度低下による部材の自由変形が拘束されると、内部拘束応力および外部拘束応力が生じ、これらの引張応力により温度ひび割れが発生する。水和熱の大きいセメントの使用や単位セメントの多い配合にて、マスコンクリートや外部拘束応力の大きい部材(連続壁や長い床版など)を打設した場合に、温度ひび割れが生じやすい。 

2) 乾燥に起因するひび割れ(初期ひび割れ)
 コンクリート打込み直後の表面から水分上昇速度がブリージング速度より早いと、セメント粒子などが露出して生じたコンクリート上面のメニスカスの釣り合いが破れ水平方向に収縮する。
 この自由収縮が、骨材の不均一な分布などによって拘束されることにより引張応力が生じて、ひび割れが発生する。型枠から漏水などでコンクリート表面水が流出した場合にも、同種のひび割れが発生する。

3) 打継ぎ処理の不適に起因するひび割れ
 コールドジョイントは、コンクリートの打継ぎ時間の間隔を過ぎ硬化を始め、後から打ち込んだコンクリートとの一体化が十分できないために生じる継ぎ目である。そのため、設計段階で考慮する打継ぎ目とは異なり、打継いだ部分に不連続な面が生じる。打継ぎ強さが脆弱であり、乾燥収縮などのひび割れが生じていることが多く、構造物の耐力、耐久性、水密性を低下させる原因となる。

(次回に続く)

塩害 維持管理

もう残り50日弱となりました。
工事による対応とちょこちょこと業務も入り忙しくなりつつあります。
ただ、工事による対応は緊急性を要するためにバタバタしますが、良い構造物ができるように真摯に対応したいと思います。

梅雨入り3
 福岡管区気象台、鹿児島地方両気象台は9日、九州・山口地方が「梅雨入り」したと発表した。九州北部は平年より4日遅く、九州南部は11日遅かった。
また、気象庁によると、東海、近畿、中国、四国も梅雨入りしたとみられると発表している。
豪雨災害に備えた対策も必要である。



今回はちょっと視点を変えて、「維持管理」について要点だけ書こうと思います。


1.はじめに 
 新世紀を迎え、コンクリート構造物を取り巻く環境は、大きな変革期にある。
20世紀は、急激な道路交通需要の拡大に対応し、高度成長期をピークとする大量の構造物を作り続けた『開発と建設』の時代であった。しかし、21世紀は成熟した社会資本整備を目指して、蓄積された社会資本ストックを有効に活用する時代である。わが国に建設されたコンクリート構造物は、既に90億m3という膨大な量に達し、「荒廃するアメリカ」とならない維持管理技術の構築が急務となっている。

2.劣化が原因となる化学的劣化外力
 最近、特に社会問題化している3大劣化要因である「塩害」、「アルカリ骨材反応」、「中性化」があるが、その中で、高度成長期に西日本で使われた海砂で問題となった「塩害」について詳述する。

(1) 塩害による劣化
 コンクリート内部は一般にpHがが12以上の高アルカリである。鋼材は、この環境下で表面に厚さ3nm程度の不動態皮膜が形成され腐食しにくい。
しかし、塩化物イオンの供給により細孔溶液中で腐食発生に必要な濃度に達すると、それが破壊されアノード反応部で鉄筋腐食が進み劣化が進展する。

(2) 塩害による劣化進行過程
 塩化物イオンがコンクリート中に侵入する原因は、一般的に海砂の使用や塩化物を含む混和材による内的混入、飛来塩化物、凍結防止剤によるコンクリート表面からの侵入による2つの場合がある。
 当初から有害な濃度の塩化物イオンが存在する場合には潜伏期がなく、腐食速度が速い。また、外来塩害に比べて劣化進行が急激に進む特徴がある。

3.アセットマネジメントによる維持管理技術
(1)劣化の把握と評価
劣化および進行過程は塩害を基に述べたが、実際のコンクリート劣化は複合劣化がほとんどである。
点検・調査は、変状の劣化現象に対応する劣化指標に着目し、適切に評価・判断し劣化機構の推定をする必要がある。また、その情報は記録し、蓄積、共有することで、劣化予測の精度も向上し、新技術・新工法等への発展、今後の維持管理技術の向上につながる。

(2)補修シナリオの設定
 社会資本を資産としてとらえ、構造物全体の状態を定量的に把握・評価し、中長期的な予測を行う。さらに、予算的制約の下で、いつどのような対策をどこに行うのが最適であるかを決定する、総合的なマネジメントシステムの構築が必要である。また、将来の維持管理・更新費の把握を含めた予算計画を提示し、維持管理を行う必要がある。これについて、機能に着目した4種類の機能劣化曲線を以下に示す。
 
 ①「予防的維持管理」機能劣化がないように維持管理を行う。
 ②「事後的維持管理その1」劣化が顕在化した場合に適応する維持管理を行う。
 ③「事後的維持管理その2」施設が利用者に直接被害を与えない維持管理を行う。
 ④「観察的維持管理」機能が劣化しても補修せず、更新時期を判断し、維持管理を行う。

4.おわりに
 構造物を安全かつ経済的に維持管理するためには、社会資本の耐用年数や劣化の過程とそれら不確実性を考慮する豊富な経験と幅広い知識が必要である。
また、公会計制度改革との整合性を持たせた資産の評価方法を確立することで、資産価値や業務の効率化を図るだけでなく、バランスシートへの活用もできる。
これにより住民への説明責任も果たせるアセットマネジメントは必要不可欠と私は考えている。
-以上-

次世代コンクリート(その2)

前回、次世代コンクリートについて現状および特徴を記述した。
今回は、これらの中で「高強度コンクリート」の問題点および解決策を記述する。

主に都市部で建設される高層集合住宅は、その居住性確保と経済性の観点から、①柱の断面積を極力小さくし,②梁せいも極力小さくすることが要求される。このため, これらの要求性能を満足するために近年高強度化し、60 N/mm2 級のものが普通に使用されるようになっている。

1.設計上の問題点および解決策 
高強度コンクリートは、普通コンクリートと比べ一般的に水セメント比が小さく、単位セメント量が多いため、自己収縮、水和熱によるひび割れ等に留意する必要がある。

温度ひび割れの対策としては、温度分布を温度応力解析により把握して自己収縮量と温度収縮量の体積変化を確認し、収縮低減剤や膨張剤、低熱ポルトランドセメントの利用を視野に入れることが有効である。
また、PC構造物に高強度コンクリートを計画する場合、材料特性、構造特性など十分理解した上で、構造形式、断面形状、寸法および工法等を適切に決定する必要がある。

設計基準強度80N/mm2以上の高強度コンクリートを使用する構造物の設計面における留意点は、使用実績が少なく硬化後のコンクリートの物性があまり明確になっていないため、設計値に不明確な点がある。そのため、圧縮強度の制限値を安全側に設定しすぎると、高強度コンクリートの有効性が減少する。

せん断に対する抵抗性は、強度に比例して高くならず、頭打ちになることが分かっている。高強度コンクリートの場合、水セメント比が低く、緻密なためクリープ係数や乾燥収縮度も一般のコンクリートに比較すると小さい点にも留意する必要がある。

使用されるコンクリートの高強度化と、建物に要求される耐震性能向上にともない、柱や梁に使用されるせん断補強筋にJISに定める普通鉄筋では強度が不足するために一般的な使用されているSD345に代わって高強度鉄筋が採用されるケースが増えている。
これは,柱や梁に高いせん断耐力が要求されるため,降伏耐力が345 N/mm2 程度の普通鉄筋では必要せん断補強筋量を満たすことが困難になるためである。

これを満足するために、高強度せん断補強筋にとして降伏耐力の高い685 N/mm2 等を使用し、加工形状も部材形状と施工性に配慮しスパイラル形、フック付形、溶接閉鎖形にすることで補強することができる。

部材小さくなると、剛性が減少することでたわみが大きくなるため、鋼部材と同様に活荷重に対するたわみ度や構造の振動にも留意することが重要である。


2.施工上の問題点および解決策 
高強度化に伴って水セメント比が低下し、単位セメント量が増大するため、コンクリートの粘性が増大する。コンクリートポンプ施工する場合では、管内圧力損失が通常のコンクリートに比べて大きくなるため、長い距離や高所への圧送については事前に確認する必要がある。

高強度コンクリートは、セメント量が多く発熱量が増加し流動性が低下する傾向にあるが、低熱ポルトランドセメントを用いるとともに、流動性を確保するためシリカフュームと高性能AE減水剤を用いてることでこれらの問題を解決することができる。

 締固めにおいては、締固め装置の作用範囲が小さいので、挿入または配置間隔を小さくすることが有効である。さらにブリーディングが少なくなるので、仕上げや打継ぎの時期および方法、養生開始時期および方法についてあらかじめ検討することが重要である。
また、気泡が抜けにくくなるため、気泡がたまりやすい箇所の施工や表面仕上げに留意する必要がある。


3.今後の展望
 高強度コンクリートは、これまでの成しえなかったコンクリート構造物への可能性を広げることができる。しかし、コンクリート強度が高強度化するほどひび割れが分散せず、部材が脆性的なせん断破壊を起こすことが知られている。脆性的なこの破壊を防ぐためには,より高強度のせん断補強筋との組み合わせも有効である。

これらのことも留意し、材料特性、構造体強度、施工性などに配慮し、これらの特性また潜在化する性能低下など十分理解した上で、環境負荷を低減し、耐久性の高い構造物を造り、社会に貢献したいと考えている。以上

次世代コンクリートの現状

80年以上にわたって、世界の自動車生産数のかつてはNo1シェアだったGM:ゼネラル・モーターズも破綻する時代である。これも、時代に取り残された結果ではないだろうか。

モータリゼーションの社会も環境に配慮したハイブリッドの時代に突入した。
すべてのものをこれまで使われてきた化石燃料を燃やすと二酸化炭素 (CO2) 、窒素酸化物 (NO, NO2, N2O4) 、硫黄酸化物 (SO2) などを発生する。
これらが大気中に排出されることにより、地球温暖化や、大気汚染による酸性雨や呼吸器疾患などの公害を引き起こすため、深刻な環境問題を引き起こす要因になっている。

すべてを満足するものはないと思うが、建設業界もこれの代替えとして複合構造や次世代コンクリート等の開発により進化する必要がある。
これにより、環境影響負荷の低減、少子高齢化に伴う労働力不足、耐震基準の高度化などの建設環境を取り巻く情勢の変化に対応すべく合理的・経済的な社会資本整備ができる。


1.はじめに
わが国では近年、コンクリートに要求される性能が高度化、多様化してきている。また、これまでメンテナンスフリーとされたコンクリート構造物の劣化が相次いで顕在化し、社会的問題にもなっている。そのため、コンクリートの信頼性が改めて問われ、品質向上を図ることが急務となっている。
このような現状を打開するためには、単に優れた材料の特性のみを追求するだけでなく、計画から設計、施工および維持管理等到る一連の流れに配慮し戦略的に取り扱うことが重要である。

2.次世代コンクリートの現状と特徴
よりよい社会基盤整備を推進するためには、コンクリートの要求性能である、荷重や土圧などの外力に抵抗する「強度」、長期間の供用を可能とする「耐久性」、所定の形状を確実に施工できる「流動性」を向上する必要がある。
また、この3つの性能を満足するコンクリートは、資源の有効活用・長寿命化などいずれも間接的に環境に配慮したものとなり、環境に対する重要な位置づけとなる。

これらの性能を向上した次世代コンクリートの中には、高性能コンクリートとして、高強度コンクリート、高耐久性コンクリート、高流動コンクリート等がある。また、環境に配慮した、エココンクリート、再生コンクリート等もある。

1)高強度コンクリート
一般的なコンクリートより高い強度を持つものを「高強度コンクリート」といい、設計基準強度60N/mm2を超える圧縮強度を有するコンクリートを呼称する場合が多い。
高強度を実現するには、コンクリートのような複合材料からなる固体の強度を高めるには、内部欠陥の削減と力学的・幾何学的な均質化が最も重要となる。
高強度化には、結合材としてセメントとともに高炉スラグ、シリカフューム等の微粉末を加えることが多い。

2)高耐久性コンクリート
耐久性を確保するためには、高強度コンクリートを用いることもで効果的である。また、高強度コンクリートでも問題となる骨材の影響が大きい。そのため、さらに良質の骨材の使用が必要である。
コンクリートに含む塩化物イオンは0.30kg/m3以下とする。

3)高流動コンクリート
打設時の合理化や近年の構造物の耐震設計での過密配筋構造物の充填性の改善などを目的に開発されたもので、フレッシュコンクリート字の材料分離抵抗性を損なうことなく、流動性を著しく高めたコンクリートである。施工性の改善には、流動化剤、高性能減水剤等の混和剤の適切な使用も有効である。

6月に突入

 あと残すところ技術士試験まで2ヶ月となりました。
受験される方は、最後の情報収集、とりまとめ若しくは関連付けした論文の構成に入られたことでしょう。
ここで、技術士試験について確認のために試験内容を記述したいと思います。

技術士の試験では、科学技術に関する高等な専門的応用能力を有しているかを問いている。

◇記述式試験の概要 

総監以外の部門 (建設部門)
 技術士二次試験には、下記表で示すように選択科目として必須科目の2科目がある。

試験科目

課  題

内  容

解答内容

試験時間

選択科目(建設専門)選択科目に関する専門知識と応用能力出題問題から2題程度を選択して技術論文を作成する。600字詰原稿用紙6枚(3600字)

午後

3時間30分

必須科目(建設一般)建設部門全体にわたる論理的考察と課題解決能力建設部門全体に関するテーマ等についての技術論文を作成する。

600字詰原稿用紙3枚(1800字)

午前

2時間30分

太字がH19年度より改定され追記された課題である。

◇選択科目

選択科目については、H19年改正より問題の出題形式が若干変わっております。鋼構造及びコンクリートを例にすると、

H19年(Cグループ)

11.鉄筋コンクリート構造物のアルカリ骨材反応について、その発生メカニズム、変状例、防止対策について概説せよ。また、アルカリ骨材反応による新設構造物の被害防止対策における課題とその解決策について述べると共に、あその他の複合劣化防止に対するあなたの意見を述べよ。

H20年(Cグループ)

10.再生骨材を用いたコンクリートについて、以下の問いに答えよ。

 (1)技術の現状について概説せよ。

 (2)再生骨材コンクリートの普及を阻害している要因について述べ、それらの対策についてあなたの考えを述べよ。

H19年とH20年では、問いの形式が変わりました。H20からは質問内容が明確になりかつ具体的な内容を質問しています。専門的な知識とその応用に関する技術論文を論理的に解答する必要があります。

◇必須科目

必須科目は、建設部門全体を幅広い視点から俯瞰的に論理的考察力により課題を解決する能力を記述する解答が必要であります。これまではの傾向として、2つ程度の問題から1題を選択して1800字に記述する。

現在、国土交通省で問題となっている社会経済を把握した上でこれに関連する課題や建設部門で技術的に解決しなければならない課題を重点に出題されています。

論理的考察および課題解決能力を判定する内容をSUKIYAKI塾で記載されている内容から抜粋さして頂くと、

・現状分析・把握

・問題点の抽出

・解決策の方向性

・具体的解決策の提示

これらを記述されることで、論理的考察力および課題解決能力を判定できる。

この試験で重要なことは、一般的な知識を確認することではなく、なぜこのような問題が生じたのかの問題点を発見抽出し、解決する方向性を見出し、具体的解決を図ることである。また、この解決する内容を導いたプロセスが必要でありこれを論理的に記述する必要があると考える。

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